近所のコンビニに立ち寄ったとき、ふと目に入った見慣れない機械。
それは、なんとクレーンゲームでした。
「えっ?ローソンにUFOキャッチャー!?」「ゲーセンじゃないの?」と戸惑う人が続出し、SNSでも大きな話題を集めています。
実際に導入が進んでいるローソンの店舗では、子どもから大人まで幅広い層が足を止め、「ちょっとだけ…」とプレイする光景も。
本記事では、
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なぜローソンにクレーンゲームが導入されたのか?
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導入された店舗の場所や特徴
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実際の導入効果とSNSの声
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機種やプレイ料金、景品の内容
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将来の展開
などを、分かりやすく深掘りして解説していきます。
クレーンゲーム好きの方も、ビジネス視点で興味のある方も、ぜひ最後までご覧ください。
なぜローソンがクレーンゲームを導入したのか?
ローソンがクレーンゲームを導入した背景には、複数の社会的・業界的な課題とチャンスが重なっています。
背景1:雑誌コーナーの衰退
従来、コンビニの一等地とも言える「雑誌コーナー」は、売上減少が著しく、返品コストの増大も課題となっていました。
代替として、より高い利益率と集客力をもつ「エンタメ要素のある什器」として、クレーンゲームの導入が検討されました。
背景2:地方や観光地のエンタメ不足
ゲームセンターが減少している現在、特に地方や観光地では、遊び場そのものが少ないのが現実。
「コンビニでついでに遊べる場所があったら嬉しい」という声に応える形で、クレーンゲームが「体験型施設」として機能するようになりました。
背景3:外国人観光客ニーズと“日本的体験”
日本のクレーンゲーム文化は海外でも人気が高く、とくに訪日観光客からは「SNS映えする体験」として注目されています。
観光地にあるローソンでは、外国人が長時間滞在して数千円を投じる例もあり、「クレーンゲームが新しい“おもてなし”」とすら言われ始めています。
導入背景のまとめ(表)
実際の売上効果は?ローソンが見込んだ“収益化”の仕組みとは
クレーンゲーム導入後、ローソンの一部店舗では売上が最大2倍以上に増加したという報告も。
特に注目されているのが「ついで買い」の促進です。
ゲーム目当てに来店したお客さんが、ついでに飲み物やお菓子を購入するケースが増え、全体の客単価が向上しています。
売上効果・消費行動の変化(表)
効果 | 内容・事例 |
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客単価の増加 | 飲み物・お菓子・雑貨のついで買いが増加 |
売上成長 | 一部店舗で150%~200%の売上増 |
長時間滞在の促進 | ゲームを楽しむ間に店舗滞在時間が延びる |
外国人観光客による高額消費 | 一人あたり平均4,000~7,000円の利用実績も |
再来店率の向上 | 景品の入れ替えによってリピーター増加 |
現在どのローソンで遊べるの?店舗数と拡大スピードがすごい
クレーンゲームの初導入は2022年、京都市内のローソンからスタートしました。
それからわずか2年で、2024年7月末時点では全国で623店舗にまで拡大。
2025年度末には1,000店舗突破を目標としており、今後も継続的な設置拡大が予定されています。
ただし注意点も!
設置情報のまとめ(表)
項目 | 内容 |
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初導入 | 2022年(京都市の一部店舗) |
現在の設置店舗数 | 623店舗(2024年7月時点) |
目標店舗数(予定) | 1,000店舗(2025年度末までに) |
導入店舗の探し方 | SNS検索/現地確認/店員への問い合わせ |
非対応店舗 | ナチュラルローソン/ローソンストア100 |
設置機種や景品、プレイ料金は?「ついでに遊べる」仕組みを解説
使用機種はタイトーの小型クレーンゲーム「MINICHA!(ミニチャ)」
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コンパクトで雑誌棚のスペースにぴったり
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1台につき4ブース搭載、1店舗あたり2台設置が基本
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合計8種類の景品が楽しめる設計
プレイ料金は?
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1回100円と非常にリーズナブル
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価格帯を抑えることで「お菓子感覚で遊べる」のがポイント
景品ラインナップ(表)
プレイヤーの声は賛否両論?SNS上のリアルな反応を集めてみた
肯定的な声
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「家の近くのローソンにあってテンション上がる!」
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「100円で遊べて楽しい」
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「ゲーセンよりアームが強くて取りやすい」
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「お店に行く楽しみが増えた!」
否定的な声・懸念
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「全然取れない!確率機なのか?」
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「お金を入れ続けないとアームが強くならない」
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「店員さんにアシスト頼んでも断られた」
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「商品棚が狭くなって不便」
プレイ環境に関する注意点(表)
注意点 | 解説 |
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アームの設定 | 多くの店舗では“確率機”を採用(一定金額でアーム強化) |
平均の“天井金額” | 景品1つ獲得に1,200円〜1,600円かかることも |
アシストの有無 | 基本的には店員による景品移動・補助はなし |
通路幅の問題 | 機械設置によって通路が狭くなると感じる人もいる |
衝動的な出費 | 「気軽さ」が予想外の出費につながる場合あり |
ローソンの新たな挑戦|「買い物+遊び場」のハイブリッド化
ローソンは今、単なるコンビニから「買い物と遊びを同時に楽しめる場所」へと進化しつつあります。
このクレーンゲームの導入は、「店舗の付加価値を高める取り組み」であり、特に以下の3つの要素が強く評価されています。
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24時間いつでも楽しめるエンタメ体験
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小さなスペースでも高収益を生む設計
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外国人や子どもなど幅広い層を取り込める魅力
この成功事例をきっかけに、今後は他のコンビニチェーンでも類似の展開が広がる可能性があります。
まとめ|あなたの街のローソンにも導入されてるかも?
ローソンのクレーンゲーム導入は、単なる“話題性”では終わらない、本格的なマーケティング戦略の一環です。
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売上の増加
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客層の拡大
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リピート率の向上
といった成果が出ており、今後さらなる普及が予想されます。
もしあなたの近くのローソンに設置されていたら、ぜひ1度試してみてください。
「コンビニで遊ぶ」という、これまでにない新しい体験が待っているかもしれません。